たった少しの間だったけれど、君は優しさをくれたから――。
地球に降りて、目覚めた僕の前には悪夢だけだった。
「私が居るわ」
そう言って、温もりをくれた少女に縋るように僕は堕ちた。
それが、お互いにどんなに辛いことかなんて
考えられなかった。
暖かい温もりは、優しさを伝えた気がしたから――。
”キラさまは、キラさまだからお優しいのですわ”
優しさを、笑顔をくれた君の声はもう聞こえない。
聞こえないんだ……。